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【ケアハウス】ご家族様からのお手紙

2025年07月10日

こんにちは、ケアハウスフォンスです。
今回は、昨年103歳でご逝去されましたご入居者様 髙野滿子様について記事を書かせていただきます。今回、お名前や本文・写真の掲載の許可を下さいました髙野様の息子様に心より御礼申し上げます。

 

●髙野様は、我々職員や周りを明るく楽しませてくださり、いつもたくさんのご入居者様と
楽しく談笑されていました。
また、動物(特に猫)がとても好きなお方で、リハビリ担当スタッフ(私)と散歩に出かけた際
公園にいる野良猫にとても優しく話しかけておられ、その時の髙野様の嬉しそうな笑顔が印象に残っています。

毎朝行っているラジオ体操にも欠かさずご参加下さっていました。

以下、息子様より頂いたお礼のお手紙をご紹介させていただきます。

 

職員の皆様

母、髙野滿子は、96歳頃まで、自転車に乗り買い物に出かけ、父が亡くなってから長い間、独り暮らしを気ままに続けてきたので、集団生活や規則正しい生活に馴染めないのではないか、また、スパスパと喫煙もしていたので、ますます施設の暮らしは難しいのではと心配ばかりしながら、令和2年10月15日に入居させていただきました。

つまり、息子としては、入居、即、転出も覚悟して恐々としていたのですが、半年ほど経ち「わたしは、105歳まで生きるかもしれない」と言い始めた段階で、ようやく、これは大丈夫そうだなと妙な安心感を覚えたことを記憶しています。
あとで分かったことですが、担当職員さん始め、皆さんの工夫や丁寧な環境づくりが功を奏した旨、聞かされました。
また、葬儀の際には、笑っているような、ほんとうに穏やかな顔をしていました。

それは、施設内の生活・暮らしがゆるやかにゆったりと流れていたと思わせるものでした。これもあとで分かったことですが、看取り介護の職員さんが空いた口角を直して顔を造ってくれたとのこと。

ちょっと、息をのむような「笑っている」「生きている」ようなという声も周りから聞こえてきました。
母は、大正10年2月生まれの103歳と4カ月で逝きましたが、最晩年を施設内で過ごした時間は、かけがえのない穏やかなものであったと感じています。
また、駄目息子であるわたし自身にとっても静穏な時間を持たせていただきました。

 

コロナ渦も重なり、施設長久保様、相談員関様、はじめ、関わってくださった職員の皆様に、深く頭を垂れ、敬意、お礼、感謝を申し上げます。

 

この施設に入居できてよかった。
ほんとうに ありがとうございました。

 

亡き母になりかわり 感謝です

 

令和6年10月27日
息子 髙野 ●●

【二枚目】
思えば、母の葬儀が終わった夜、ホテルの一室で考えたことは、母は、本当に良い施設に入居でき、良い最期を迎えることが出来たという想いでした。ただ、一連の想いをたどって行くうちに、本当に良い思いをしたのは、取り巻く家族ではなかったのでは、実は、自分自身がいちばん良い思い、楽をしたのだと、沸々と湧き上がってくる感情がありました。
同時に「ひとを介護する仕事」に畏敬の念もこみ上げてきました。
「たいへんな仕事なんだ」「ひとの役に立つ仕事なんだ」と実感しました。

「好人好日(こうじんこうじつ)」
【※意味…良い人と過ごす日々は、毎日が良い日になる】
良き人たちに巡り会えました。職員の皆様に宜しくお伝えください。

 

●頂いたお手紙を読んで、『この仕事を頑張っていてよかった』と思うことが出来ました。
これからも、ご入居者様おひとりお一人の人生に
少しでも彩りを与え、心から『入居してよかった』と思って頂けるようケアハウス職員一同
頑張ってまいります。

改めて、有難うございました。

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